リモートワークとオフィスワークを併用した1年間を振り返りました

はじめまして。予約開発チームのいなむらです。

今回はぐるなび開発部門でのリモートワーク制度の利用状況をお伝えします。

1.リモートワーク紹介

ぐるなび開発部門では、2017年3月頃からリモートワークの試験運用を行い始め、今では部門全体としてリモートワーク制度が取り入れられています(例外もありますが)。段階的にリモートワークルールも変わってきましたが、この一年とちょっとで自分が行ってきたリモートワークの様子や感じたことを紹介します。

開発部門の中でもウェディンググループはリモートワーク利用が進んでいた方だと思います。私は1年前の2017年度はウェディンググループにいました。

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1-1.開発部門でのルール

もともと下記の文化があり、ウエディンググループではリモートワーク制度の利用がしやすい状況でした。

①文字コミュニケーション(Slackの利用)
②上長の働き方の考え方

①は認識相違が生まれたり、忙しくてリアルタイムで状況を追えない上長もいるのでオフィス勤務の場合も基本的にやりとりはSlackで文字として残していました。
ですので、誰かがリモートワークの場合も特に普段と変わらず、Slack上でやり取りして進めていました。

②はウェディンググループのリモートワーク利用を推進していったのがグループの上長だったからです。以前にも上長が育休を取り、その後メンバも続けて育休を取ったり等、働き方についてフレキシブルな考え方をする空気がありました。

1-2.チームで独自にやってたルール

開発部門全体のルールも段階に応じて変わってきたので、チーム独自と言い切れなくなったルールもありますが、独自っぽく、かつ私がイイナと思っていたのが以下2点。

①基本的に9:00〜18:00の間、業務につくこと
②リモートワークの予定は、Googleカレンダーに時間単位(終日ではない)で登録しておくこと

①は、ディレクターとの連携を密にとることを重視していたウエディンググループでの開発では大事なポイントだったかなーと思います。

うちのチームのプロパーは業務委託の方々の管理業務を行うメンバーも多いうえ、オフィスで通常時間帯に勤務しているディレクターとのやり取りが重要になるので、周りへの業務影響を考えると自然と①のルールが生まれ、定着しました。

ちなみにグループの編成はこんな感じでした(2017年当時)。
プロパー 8人、業務委託 9人。

日々やりとりするディレクターは5人。
やりとりを定量的に表現するのは難しいですが、私たち開発とディレクターとの連携が密に必要な時期でした。

②は、計画立ったリモートワークを周りのメンバーの業務に支障が無いように執り行う、というウエディンググループの方針の一貫です。
Googleカレンダーに登録しておくと、毎朝botが当日と翌日のリモートワーク予定メンバーをSlack(開発&ディレクター全員がjoinしてるチャンネル)で通知してくれる仕組がありました。 お互いが、今日/明日どこで勤務する予定かを予め知っておくことでMTGを組むときにスムーズになったと思います。

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※SlackBotについては、別の記事で紹介されています

1-3.具体的にこんな感じ

人によって、チームによって様々かなーとは思いますが。私(1人暮らし・土日家に居ないこと多め)のリモートワーク活用を晒してみたいと思います。

1-3-1.とある日の一日の様子

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1-3-2.日常生活を送る上で良かったこと

①怪我を乗り切れた
②家事が出来る

①は足を骨折して松葉杖で通勤する時期があったのですが、週2でリモートワークさせてもらったのでかなり体力的に楽でした。

②は1人暮らしあるあるの不便が平日の日中に家に居ることで割と解消しました。
平日仕事していると家事をする時間がなかなかとれません。休日も出かけてしまって出来なかった掃除洗濯ができたり、配達時間に帰って来られず受け取れなかった荷物が受け取れたり。 

1-3-3 開発担当同士の込み入った内容の打ち合わせ

障害発生時等のイレギュラな対応が発生し、開発担当同士の込み入った細かい話が発生する場合は、Googleハングアウトに全員(オフィス or リモートワーク関わらず)入って会話しながら進めました。
作業→相談→作業・・・という動きになる場合はとりあえず全員ハングアウトに入ったままで、何かあれば声を掛けるという形がやり易かったです。

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※ハングアウトのスクリーンショット

1-3-4.OJTで一緒にPGを追う

新人君のOJT担当をしていたので、一緒にペアプログラミングをすることがありました。
オフィスであれば隣に座って処理を追うのですが、リモートワークの場合は画面共有して「この行が......」とか「じゃぁその変数grepしてみて」と会話します。
画面共有することでほとんどオフィスと変わらずできたかなと思います。

新人君と密にやり取りして進めていかなければいけない作業をしてる時期もありましたが(オフィスでは隣に座っていたのですぐに話かけられた)、リモートワークの時はお互いハングアウトで常時接続し必要あれば話しかける態勢をとりました。

1-4. あえてリモートワークしない選択肢もある

2018年6月より予約開発グループへ異動し、現在はリモートワークをあえて使わないでいます。

初めて一緒に仕事をするメンバが多いですし、チームの雰囲気を知るにはオフィスに居たほうが早いので。
また、引継ぎをしてもらう時にも対面の方が円滑です。
Googleハングアウトが日常的であったウエディンググループに比べ、あまりオンラインでのミーティングが頻繁で無い感じもしたので合わせた、というところもあります。

2.オフィスよりリモートワークの方が仕事しやすい点

①静かな環境で集中して作業が出来る
②思考作業の場合も集中できる
③交通網が乱れたとき左右されない
④家庭事情で家に居たほうが良い場合も対応できる

③については特に、台風接近やら大雪の朝やらに交通網の乱れを心配せず起きられる点、仕事が出来る点が良いです。
無駄な心配や情報収集しなくて済みますし無駄な体力も消耗しない、合理的です。

④は、チームメンバーの育児中のパパである上司/同僚を見て感じました。子どもの急な病気などで家に居たほうが良い場合に、家に居ながらにして仕事できているのが良いなと。
チームメンバーとしても、上司/同僚に相談や報告してから進めたい事柄もあるので、その場に居なくとも話を受け付けてくれる状態であるということは大変助かりました。「休暇」となると連絡するのも気を使いますからね。。。

3.リモートワークのデメリット

①作業環境が良くない場合がある(自宅に大きなディスプレイが無い、机、椅子がチープ)
②リモート1 対 オフィス多 のMTGだとオフィスの雰囲気が伝わりづらい場合がある

①は、自宅の環境がショボイので体が疲れるんです。家でリモートワークするときはノートPCなのでディスプレイが狭い。あと机が狭い。あと椅子が小さいパイプ椅子。。。

狭い部屋に大きな机は置きたくないので仕方なし。

会社では2ディスプレイで広々作業させてもらってるのですが・・・。

f:id:gnavi_developers:20180911154559j:plain ※オフィスの自席です

②はハングアウトの限界だと思います。1対多だと、早口の人の話が聞き取れなかったり、話題が切り替わったタイミングで聞き取れなかったり、ギャグが聞き取れなくて笑えなかったり。。。聞き返すのも悪くて、話題についていけないことがあります。

4.まとめ(これからの使い方と自分のリモートワークに対する考え)

私は、リモートワークを使える間口を広げるのは進めていくべきだと思います。
どれだけの頻度でリモートワークを使うかは、個人の業務内容と状況によって変わってくると思うのですが、誰でも必要な場合にリモートワーク出来る状況にしておくのは必要かなと考えています。(骨折はいつ発生するかわかりませんし、台風もいつ来るか分かりませんので。)


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いなむら
SI系の会社でなんとなくPG/SEとして過ごして10年。未経験であったweb系開発に関わってみたく2014年9月よりウエディングコンテンツ開発担当としてぐるなびに入社。現在は予約システム開発に関わってます。