どーも、猫好きこゆいです。今回は、だいぶ時間が経ってしまいましたが、9月に行われた第6回ぐるなびエンジニアLT大会の様子をご紹介します。
第1回LT大会の開催時には主催者側でしたが、異動を経た今回は聴講者としてレポートします!主催者側のときは直前の数日はピザの準備やら登壇者への連絡等でバタバタしていましたが、聴講者の立場になると気がついたら当日になっていました。聴講者になって改めてリマインドのありがたさを感じたものです。
テーマと登壇者
第6回のテーマは「Tech(技術)× Summer(夏)」ということで、浴衣・甚平ウェルカムというドレスコードでした。昨年の夏は花火大会に行けなかったので、浴衣を見るだけでテンションが上がったのを思い出します。結局浴衣を着ていたのはほとんど主催者陣だったのですが。笑
今回の登壇者は全部で6人。新卒1年目から、入社9年目まで幅広いメンバーが集まりました。
登壇者 | タイトル |
---|---|
河本さん | 真夏のプログラミングバトルとその結果 |
前田さん | あつい レガシー撲滅運動 |
小向さん | 娯楽とR |
村山さん | ぐるなびウエディング de リモワ通知 |
豊濱さん | エンジニアとは何か?を過去と未来から語る |
愛宕さん | ここ数年やってきたこと |
真夏のプログラミングバトルとその結果
登壇者は前回「逆データマイニング」というタイトルで発表した河本さん。エンジニアには知識以外にもスキルが求められるというお話でした。 そう考えるようになったのは、前職での経験から。設問をもとにコードを書き、その美しさを競う研修がきっかけだったそうです。
自信のあった河本さんは惨敗。勝った方は、のちに河本さんの所属していたグループのリーダーに就任したといいます。圧勝した理由は、単にコードを書けるだけでなくテストやバリデーションまでしっかりと行なっていたためでした。
エンジニアに求められるスキルはプログラミング以外にも、生産管理や品質管理、課題解決能力など、さまざま。自分が活躍できる分野から頑張ろう、という結論に、実装力にあまり自信のない私はちょっと勇気をもらいました。
あつい レガシー撲滅運動
登壇者は今年(2017年度)の新卒、前田さん。長寿コンテンツの担当である前田さんが、チームでリファ隊(リファクタリング隊)を結成し少しずつサービスのリファクタリングを進めているお話でした。4〜5人のリファ隊が、完全API化という夢に向けて毎日1時間「お掃除」と称してリファクタリングを進めています。
実際のコードを例にリファクタリングの際に気をつけているところや修正前後の説明をしてくれたのですが、当時そのコードを書いた先輩たちが申し訳なさそうに心えぐられている様子がおもしろかったですw
娯楽とR
登壇者は会員系コンテンツを担当している小向さん。サイコロを振ったら1が出る確率は1/6ですが、それは本当でしょうか?という哲学的な問いからはじまった発表。
統計ソフト「R」を使い確率を面積で表現して、その正しさを実証するというLT。サイコロを10回振ったとき、100回振ったとき、と試行回数を増やしていくことでばらつきを均していくと、どの出目でもだいたい同じ面積になる。つまり確率とは統計的データであることを確認していきました。
確率の次は平均値のお話に入ります。よくある「5段階評価」ですが、単純に複数の評価の平均値を見るだけでは危険で、データのばらつきを考慮していく必要がある、という話に。「平均値がともに3.2のAとBは同じ評価といえるか?」という命題に対して、「AとBが確率的に等しいという仮説」を棄却できるか否かによって検証できる、という結論に。前半の発表内容とあわせて点と点が線でつながったことで納得感を覚えたと同時に、アカデミックさを感じる内容だと思いました。
ぐるなびウエディング de リモワ通知
登壇者はぐるなびウエディングの担当をしている新卒2年目の村山さん。落ち着いたしゃべりと、この日のために買った浴衣の似合い具合から、まるで落語家のような雰囲気に。Slackの実況チャンネルは大盛り上がりでした。
LT大会を開催した時点では、一部の開発メンバーがリモートワークのトライアルを実施していました(トライアルを経て、2018年現在は正式運用を開始しています)。しかし、ぐるなびウエディングを担当しているチームでは8割くらいの人がリモートで作業することが多く、企画メンバーは、オフィスに来ている開発メンバーとリモートで働いている開発メンバーの区別がつかず困っていたそう。
そこで、みんな大好きGoogle Apps Scriptを使って、毎朝Slackに当日・翌営業日のリモートワーク予定者とオマケとして株価を通知する仕組みを作った、というお話でした。
企画のメンバーからはお褒めの言葉をもらってモチベーションに繋がった一方、開発の先輩メンバーからはテストの甘さや考慮漏れなどについて愛のあるツッコミをたくさん受けたとのこと。たしかにユーザの喜びの声って一番のモチベーションにつながると思いました。
エンジニアとは何か?を過去と未来から語る
登壇者は、ぐるなびのシステムアーキテクチャを担当する「アーキテクトグループ」を率いる豊濱さん。技術の進化を紐解き、エンジニアには何が求められているか、を問う内容でした。
発表では、PCの記憶容量を今と昔で比べてみたり、処理速度を比べてみたりしながら、昔と今でエンジニアに求められているものが変わっているということを再確認。
ライフスタイルが変われば職が変わる、つまり時代の変化とともにエンジニアの定義も変わっていくという結論でした。
発表のあと「人間は変わりたくない生き物だと思うのですが、そういう人にはどうサポートするんでしょう?」という質問に対して、「変わりたくない人はエンジニアじゃない何かになるのではないだろうか」という回答をしていて考えさせられました。
ここ数年やってきたこと
最後の登壇者は愛宕さん。入社9年目の愛宕さんが、今までやってきたサービス改善のお話。サービスの品質を上げるにはどうしたらいいか?というテーマに対して、技術的な負債を返済していくためにリファクタリングの機会を確保する方法や、メンバーの技術力向上のための勉強会施策などを紹介してくれました。
ぐるなびに転職する前は、美しい設計・美しいコードで書かれたサービスの開発に携われるのではと考えていた愛宕さん。しかし入社後に待っていたのは、技術的な課題や障害と闘い続ける日々。美しい設計・コードで開発するための体制、環境を整えることこそが愛宕さんの「やるべきこと」であり、美しい設計・コードで書かれたサービス開発への「道」だと実感したそう。
やがてインフラも整いはじめ、メンバーも増えて、共に「道」を舗装していく人も増加。愛宕さん自身も、道を舗装する作業は意外と楽しかったとのこと。
ついつい悪い面にばかり目がいってしまうけれど、それを楽しみながら改善していく気持ちも持ちたいなと改めて感じました。
まとめ
今回のLTはなんと「ベストドレッサー賞」という賞が設けられていて、Slackをざわつかせた村山さんが見事獲得!
最後は記念撮影をしておひらき。
今回もいろんなカテゴリーのお話を聞けて、普段関わらないメンバーの新しい一面を見ることができました。 「交流」という役割も大きい社内のLT大会は今後も楽しみです!
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