はじめまして!2016年8月にスマートフォンアプリチームにジョインした岩田です!
ロードバイクとボルダリングとビールが大好きだけども、そろそろ健康診断の結果が心配になってくるような年頃になってきました。なお、オススメのクラフトビールはサンクトガーレンさんの湘南ゴールドです!
8月にジョインしたばかりでまだまだ、業務に関して右も左も分からないような状態ですが、 業務で今後の新しいぐるなびに生かせるような知識や経験が無いかなと2016年9月21~22日と早稲田大学西早稲田キャンパス63号館で開催されたPyConJP 2016に参加してきました。
そのレポートをお届けしたいと思います。
(実は正面玄関だと思っていたら西口だった…)
PyConとは?
イベント紹介
詳細は公式サイトに記載がありますが、「Pythonを仕事で使っている」「Pythonが好きだ!」、「Pythonって何?」と幅広い人が集まってPythonについて話し合ったり、情報交換を行うお祭りです。
カンファレンスの主な目的は下記のとおり。
- Pythonにまつわる様々な分野の知識や情報を交換する
- 新たな友達やコミュニティとのつながりを作る
- 仕事やビジネスチャンスを増やせる場所とする
タイムテーブル
当日のタイムテーブルは公式サイトのスケジュールで公開されています。その中でも1日目は以下の様なお話を聞いてきました。
- KeyNote
- 招待講演/Pythonを含む多くのプログラミング言語を扱う処理フレームワークとパターン
- Pythonで作るWebクローラ入門
- ニューラルネットワークのフレームワークであるChainerで始める対話Botの作成
- Pythonistaよ、Pythonistaを知っているか 〜こんなの欲しかった! iOSアプリ開発環境Pythonista〜
- 招待講演/確率的ニューラルネットの学習と Chainer による実装
- Lightning Talks
また、LunchやPartyにも参加してイベントを満喫しました。
受付
初日は9時30分からOpening。僕が会場に到着した9時20分ごろの段階では、会場にいる人はやや少なめ。
受付ではTシャツとトートバッグ、参加証を受け取りました。少しおもしろかったのが参加証に「好き:Favorite」を書く欄があったこと。しかし、何を書けば良いのかよくわからなかったです(笑)。とりあえず僕はBeerと書いておきました。聞いた話だとPythonのフレームワークなどを書いている人も多かったようでした。
受付を済ませるとドドン!と大きなスケジュール表が貼られていました。2日間で40を超えるセッションがあり、他にもオープンスペースで飛び込みでの発表があったりと盛りだくさんな感じが伝わってきませんか?
KeyNote
写真には写っていない位置にもこれと同規模の席がありました。そちらも満席に近い状態。平日の朝なのに集まりがすごく良かったです。
1日目のKeynoteはPython Software Foundationの元ディレクター、北米PyConにおける多様性推進活動の代表者、OpenHatchやTwisted等のOSSのメンテナとしても活躍しているJessica McKellar氏のルールを破るというお話でした。
スライド中に出てきたキーワードは、Programing has rules. But you can change the rules という言葉です。プログラミングはルールであり、プログラミングを学ぶということはルールを学ぶということである。更にルールを学ぶと、そのルールを変えることも出来るようになるといった内容から始まり、人間が構成するシステムもルールであり変えていくことが可能であると話していました。
本質的な話であり、すごく重要な内容であると実感。プログラミングだけにとどまらず、組織もルールであり、変えることが可能なモノなのであると感じました。 8月にジョインしたばかりで組織のルールをイケイケドンドンで変えていく気持ちが強かったですが、 まずはルールを学ぶ。当たり前ですが大切なことを再認識したお話でした。
少し意外だったのがKeynoteが同じコミュニティが運営しているAndroidのカンファレンスやGoogle I/Oなどと違い、技術的な内容は無かったこと。そしてコミュニティとの関わり方であったり自分の姿勢に関しての内面的な内容であったことでした。
これは彼女のこれまでのエンジニアとしてのバックボーンであったり、人を大切にするPyConのコミュニティの文化なのかなと思いました。
セッションについて
仕事で生かせるかもと思ったセッション
Pythonで作るWebクローラ入門
Pythonのライブラリ「Scrapy」を利用してWebクローラを作る方法の技術的な内容から、 クローリングをする際に注意をするような紳士協定的な内容の解説でした。
少しアブストラクト時点で内容をモリモリにし過ぎたらしく、 当日はアブストラクトに記載した内容すべてを時間内に収めることが不可能な為、 スクレイピング部分の内容はごっそりと省略されてしまいました。
抽出、加工部分のお話は、また別の機会にお話をされるそうなので要チェックです。
ニューラルネットワークのフレームワークであるChainerで始める対話Botの作成
Botに対してキャラクター付を行うというアプローチをされていました。
一見頼りなさそうなキャラ付けや、話しやすそうなキャラ付けでユーザのハードルを下げておき、対話を行ってみると実は専門的な内容であったり、しっかりとした受け答えを行うといった見た目に対してギャップを感じさせるという手法が面白いなと感じました。
個人的に凄く気になったセッション
Pythonista
個人的にiPad Proを物欲に負けて買ってしまい、有効活用の方法を考えていました。
Pythonista自体は今回のPyConで話を聞く前から知ってはいたのですが、 有料アプリ(1200円/2016年9月現在)でもあり試せていない状態でした。
しかし、話を聞くうちに iPad上でも強力なデバッガが使えたり、コード補完も使えたりとチョコチョコと遊んだり、試してみたいコードが出てきた時に凄く便利そうだという理由から掻き立てられる購買意欲。思わずセッション中にアプリを購入してしまいました。
セッションでの話はUIを実現する方法がメイン。
「QAでSwiftやReact Nativeではなく何故Pythonistaなのか?」といった質問が出てきたのですが Pythonで書けるからだという回答が講演者からあり、本当にPython愛を感じる内容でした。
セッション以外
無限コーヒー
コーヒーやオレンジジュースが無限に出てきました。
当日Twitter上でドリンクのカップがゴミ箱にキレイにインデントが揃えて捨てられているとバズってました。
Lunch
初日のLunchはお弁当でした。何種類かから選べるスタイルで自分はエビフライに釣られてしまいました。 会場となった早稲田大学の校舎が大変綺麗で優雅なお弁当タイムになりました。
後から気がついたのですが、Lunchの時間帯も201号室でProduct Fairというイベントがやっていた様子。テーマもDeep Learningとホットな話題で聞いておけばよかったかなと後悔しました。
パーティ
1日目の最後には、お昼ごはんと同じ会場で立食スタイルでのパーティー。 いつも勉強会の申し込みでお世話になっているサービスを提供してくださっている企業スポンサーの方と仲良くなれたり、 大学院でARやVRを研究しつつWeb制作会社でエンジニアリングをしている学生エンジニアとも仲良くなれたりと、 普段の業務では中々知り合うことが出来ない人たちと交流を深められました。
他にも、登壇者とも直接話せたりなど、お酒が入るとみんなスムーズに打ち解けられている様子。 様々なセッションを聞けるのもカンファレンスの重要な利点でもありますが、 個人的には幅広い人が集まってくる場所で人脈を作れるというのもカンファレンスの魅力だと感じます。
1日目の感想
平日にも関わらずかなりの人が来場していました。運営の発表ではチケット購入人数に対して7割ぐらいの来場があったそうです。
全体的に1日目は初心者向けの話が多く、基本的な内容を押さえられました。ただ、最後の招待講演は研究職な方の話。途中から理解が追いつかなくなり悔しい思いをしました。
パーティでは新しい友人がたくさんできて、PyConJPの目標となっていた新たな友達やコミュニティとのつながり、仕事やビジネスチャンスを増やせる場所でした。
オライリーさんの本が会場で安くなっていたので、ついついたくさん買ってしまいました。(実は2日目にさらに2冊増えました)
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