はじめまして。こんにちは。ぐるなびウエディング開発担当の村山です。
2016年度に入社し、2年目社員の23歳。趣味はダーツでぐるなびダーツ部の部長を務めております。
今回は新卒社員として昨年私が体験したぐるなびの新卒研修や、研修後の変化を皆様にお伝えします。一例ですが新卒研修のカリキュラムの流れも紹介していきますので、ぐるなびへの入社を考えている就活生や内定者の参考になれば幸いです。
入社から半年間、新人エンジニアを手厚くサポートする研修
私が入社した時点での研修カリキュラムは以下のとおりです。
- 4月〜5月 総合職と受講する集合研修
- 5月〜6月 技術研修
- 7月 配属・OJT開始
- 10月 OJT終了(チームによって終了時期は異なる)
配属が決定した後は、一人一人にOJT担当者(以下、OJT担当)やメンター担当者が付き、技術に限らずさまざまな事を教えてくれます。
1カ月でWebの初歩からサービスリリースまでインプットできる技術研修
社会人の基本マナーなどを学ぶ集合研修を終えると、1カ月の技術研修に入ります。
技術研修では、座学を通してPHPやMySQLなど実際の業務で使う技術の基礎を学習。最終的に3〜4名のチームに別れて成果物(私の代ではWebシステム)を作り、発表しました。
座学で講師からただ説明されるだけではなく、練習問題を通じて自身や同期と課題を考えられたのは非常に良い点だと感じました。研修の最後には「チームを組んで1つのシステムを作り、サービスをリリースする」という疑似体験ができ、入社当初抱えていた不安はほぼ取り除かれました。
毎朝の1on2面談、ランチ会などコミュニケーションをとる機会も多かった
先輩エンジニアとの接点を増やす施策もありました。
たとえば1on2面談。社歴や所属チームが異なる先輩エンジニアがメンターとして毎朝面談をしてくれます。新卒1名に対して、メンターは2〜3名という手厚い体制。研修で疑問が出た日の翌朝には面談で質問ができるため、いろいろな人に配属や技術のことなどを聞いていました。
ランチ会も各部署の雰囲気が分かり、配属希望の根拠を深められる良い取り組みだったと考えています。これはメンターの先輩経由で、気になる部署の先輩に声をかけていただき、予定を合わせ一緒にランチをするというもの。同じ部署に所属する複数の先輩と同時に会えて業務内容を深く知れたり、部署の雰囲気が見られたりしたので、配属希望の決め手となりました。私自身は、ランチ会で「自分に合いそうだな」と感じた部署に配属されて嬉しかったです。
本配属後はOJT担当者とメンターが1人ずつつく
7月の本配属後、私のチームにはメンターとOJT担当が1人ずつ付いてくれました。メンターは技術研修時と同じ方が引き続き担当し、週1でミーティングを実施してくださいます。私が所属するウエディング開発GではOJT担当が業務周りのサポーター、メンターが精神面周りサポーターとして3カ月間立ち回ってくれました。
「コンテンツを長期的に育て、周りを巻き込める人に」OJT担当の教え
私のOJT担当は、教育方針を以下のように説明してくれました。
- 長く開発に関わってもらうようにする
- 自身で周りを巻き込んで解決する能力を身につけさせたい
1. プロダクトに長く関わり「コンテンツを良くする」人物を育てる
コンテンツを良くしていくためには、コンテンツに対する愛情や知識を持った人が必要です。配属直後に無茶振りや放置をしないことで、第一歩を確実に歩み出せるようにサポートし、最終的にはコンテンツを良くする人物に育ってほしいという考えからできた方針です。
実際にOJT担当は、自身の時間を削って私に振る案件を選定してくれたり、毎日、そばで様子を見守ってくれました。
2. 自身で周りを巻き込んで解決する能力を身につけさせたい
未熟なうちは、一人で解決できることは限られています。だからこそOJT担当は技術スキルより先に「人と仕事を進めていく方法」を教えてくれました。
研修で基礎は学びましたが、実際の業務では応用知識も求められ、一筋縄でいかない場面がかなりありました。そんなときのOJT担当からの指示は「解決できそうな方から話を聞いておいで〜」というもの。どこがわからないのか・どのように調べたのかの2点をもとに「どんな人に聞けばいいのか」というアドバイスをもらった後は、私自身が聞きたいことをまとめ、実際に担当者へ質問をし、問題を解決していきました。
実際に仕事をしてみると、内部仕様を聞く、企画からの要件で不明な点を確認するなど、他の方に相談しながら仕事を進めていくことも多いと気づきました。自分の知りたいことをスムーズに聞ければ、それだけ仕事が進めやすくなることは間違いありません。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」とも言いますが、OJT担当と新卒の間だけで疑問を解消せず「新人が自ら問題を解決できるようにする」仕事の進め方を学ぶことができました。
このように、OJT担当が「どのように教育していきたいか」という考えを知ることで、教えを受け止めやすい、と私は感じています。また「私のことを考えてくれているのだなぁ」と感謝の気持ちが湧き、良好な関係が築けたとも思っています。
研修期間を終えてからの変化
ボーナスでMacBook Proを購入。勉強会に初めて参加
そんなOJT研修を終えて少したった12月頃に、ボーナスでMacBook Proを購入しました。外部の勉強会に参加するために持ち運べるマシンを購入したかったからです。
どのような過程で勉強会に参加しようと思ったのかといいますと……
OJT担当との話し合いの中で、今後の成長に向けて「視野を広げよう」という一つの目標がたちました。社内だけでは使われる技術が限定されてしまいますし、視野が狭くなりがちです。そのため外部の勉強会に出てWeb業界にはどのような技術があるのか、社外にどのような人がいるのかを知ろうと考えたのです。
エンジニア向け勉強会の情報サイトを通じて初めて参加した勉強会は「iOS環境上で動くクイズアプリを作ろう」というもの。とても緊張していたのですが、笑いありの楽しい時間が過ごせました。
さまざまな勉強会に参加し、自発的に学び始める習慣がついた
「勉強会は難しい」というイメージが払拭されてからはSwift、AWS、Perl、Python、SQL、Three.js、GitLab、API通信、React.jsなど、1〜2ヶ月で10種類ほどの勉強会に参加。さすがに1、2回で言語をマスターするには程遠かったのですが、Web業界で使われる知識、技術の片鱗に触れることができました。
特に印象的だったのは、Three.jsの勉強会。Three.jsは3Dコンテンツを製作できるライブラリです。立体的な動きをする成果物を実装できたとき、とても心惹かれました。
Three.jsのおもしろさに触れて以来JavaScriptなどをもう少し学んでみたいと感じ、自宅でコードを書いたり技術書を買ったりして業務外でも技術を学び始めました。
どんな本を読んだのか
読んできた本を一部紹介します。
入門者のJavaScript 作りながら学ぶWebプログラミング
JavaScriptを学ぼうと思ってまず手に取った本はこれです。基礎を固める目的で「初級of初級」な本を探しました。ハンドブックサイズで小さいのですが、JavaScriptの基本的な用語の説明や、画像をボタンで切り替えるハンズオンが収録されているとりつきやすい内容でした。
改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
1冊目の『入門者のJavaScript』とは打って変わって大きい本でページも多いです。オブジェクト指向を通して、JavaScriptの根本的なところから解説してくれています。
プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則
業界的には有名な書物だと思っています。「良いコードを書くためにはどうすればいいのか 」といったエンジニアのための心構えが記された本です。本書に記されている「エンジニアの3大美徳」は常に心に留めておきたいと思えます。”3年目までに”とはあるのですが私には難しいポイントもいくつかありましたので、何度も読み直したい一冊です。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
こちらも有名ですね。同じく良質なコードを書くための注意点が記されています。 『プリンシプル オブ プログラミング』と比較すると、挿絵や、例となるコードが随所にあり直感的に理解しやすい一冊だと思っています。
おわりに
研修を通して基礎的な技術やぐるなびの仕事を知ることができ、良い期間を過ごせたと思っています。
今回は「教わる人」の立場ではありましたが、「教える人」のあり方も学びました。私のOJT担当はOJTとしての期間を終えたのち、自分自身でまとめたナレッジをウエディングG内部で共有しています。教える側もただ教えるだけにならず、何か得るものがある期間を過ごせればwin-winの良い関係も作れるとも感じました。
半年前のメンター面談では、先輩エンジニアに「技術力に自信がないため、仕事でやっていけるのか不安」と嘆いていた私。自ら勉強会に出て業務外の技術を自主的に学ぶ今の自分の姿は、あの頃には想像がつきませんでした。
今振り返ってみると、私は研修やOJT期間を通して明確に成長したのだと感じさせられます。今では胸を張って「技術が好き」と言えます。
自分が教える立場になったときも、新卒のときの気持ちを忘れず取り組みたいと思います。
お知らせ
ぐるなびでは19卒対象のエンジニア・デザイナー向け会社説明会参加者を募集しています。